玄い夜
今日の文章はリアルで見た空の事が淡々と書いてあるだけなので、落ちはない。
もちろん大航海にも全然関係ないので、興味ない人はスルーして下さい。
リアル地名もやたら登場しますが、まあ身内ブログだと思ってるので気にしない。
日曜の夜22時、札幌からの帰宅道。
気温の低い1日だったけど、とにかく雨上がりの湿気が酷かった。
車の中だから、エアコン使えば良いのかもだけど、
エアコンを切った後の独特の湿気がイヤだったり、
温度調整しても、フロントガラス外に曇りが発生するのがイヤで、
自分で窓あけたりして、色々と試行錯誤してた。
高速道にのって、恵庭から千歳に差し掛かった頃から霧が酷くて、
水蒸気のカタマリみたいな霧の中を、ボフボフと車でかき分けるように進んでた。
それでも、海風の吹く苫小牧近くになったら霧も晴れてきて、
どこに月があるか、段々とわかるようになっていった。
苫東の工業地帯を右に眺める頃には、もう霧は晴れていて、
月明かりに照らされたフェリーや、石油コンビナートのかすかな灯りが綺麗だった。
工場大好き。
霧が晴れたと言っても、空自体は晴れ間より雲が多くて、
月も、ぼんやり傘をかぶったような、柔らかい光り方をしていた。
左側だけの半月で、光量も少なかったんだろうけど、
冬に見上げる月よりも、ずっと優しい明るさだったから、
月の表面をじーっと見てても、目がしんどくなかった。
そうして月を見ていたら、東からどんどん雲が近づいてくる。
雲が近づくと言うか、月がついてくる感じw
雲は、何て言うのかな、綿あめを左右にゆっくり引っ張って行って、
うすーいレースみたいな風合いの、まだら穴あきな雲だった。
月が白い雲部分に差し掛かると、少しだけ翳るんだけど、
黒い穴あき部分に来ると、月の光が眩しいくらいで。
そのマーブル感が楽しくて、ずーっと空見てた。
その間もどんどん車は東に向かって行って。
それと同時に、雲もどんどん厚くなって。
白い雲部分から、黒い部分に月が移動しても、月が見えない時がある。
あれ?って思ったけど、雲が厚くて真っ黒く見える部分が増えて来たって事だった。
更に東を見ると、もう雲は白い部分なんて全然なくて、黒い黒いカタマリ。
それなら、せめて、と思い、月が黒雲に覆われるまでずーっと空を見てた。
大した事じゃないかもだけど、透けてる場所も黒、遮る場所も黒。
同じ黒だけど、月が通りがからないとどっちか判断つかないとこも有って、
何て言うのかな、月の手前の黒と、月の向こう側の黒、って感じでさ。
私の目からは同じ黒にしか見えないのに、全然違うモノなんだなってのが、
なんつうか、うまく言えないけど、心が動かされた。
高速道路降りて、海沿いの国道を走り始めた。
真っ黒くて、たぶん分厚い雲の真下を走ってる感じだった。
もう月も星も見えないなーて思って、空を見上げたら、
そこには当然、月も星もないんだけど、雲の隙間に月明かりが入り込んで、
濃いグレーと、黒のコントラストで、雲の厚さがわかる形になってた。
夏の入道雲のような、壁みたいなダークグレーの雲。
目が慣れて来たら、その巨大さに見とれてしまった。
でも、目が疲れたからあんまり見てられなかったけど…。
黒雲は、分厚くて大きいけど、海の方はあまり雲がない感じだった。
月は山側にあったから、海の上の空には星がちょっとだけ見えてたけど、
水平線方面は多分雲が出ているようで、真っ黒だった。
空の手前側は月と星で少し白っぽい。
空から海に視線を移すと、手前はやっぱり月明かりや街の灯りでちょっとだけ明るい、
でも、水平線近くは真っ黒。
空と海の境界線が全然わからなくて、とにかく奥に収束していくように黒い。
何となく、この黒は3種類目の黒だなー、なんて思ってた。
海の水は、ほんとはただの塩水で、雲だって水滴の集まりだからただの水。
どっちも透明なのに、夜はそれぞれが真っ黒になるんだなあ、って。
ちなみに、快晴の夜、真夏以外の時期なら、
月が海から昇って、海の上を渡って行く時に、
ほんっとに見事な月の道が見えます。
この光る波の上をずーっと辿って行ったら、月に着くんじゃないかって思う位、
くっきりはっきりした光の道です。
岸壁でいつまでもぼーっと見ていたくなります。
車の外で見てると、虫に刺されるか風邪を引くかの2択ですが。
あと1ヶ月もしないうちに、ホカイドー名物のイカ釣り漁が始まります。
すると、夜の海、水平線の向こう側に、太陽より明るいと言われるイカ釣りの船の、
光だけがずらーっと並んで、まるでそこに大都市が有るかのように明るくなります。
朝の通勤時間、国道沿いの漁師さんの小屋の前に、
「朝イカ有ります地方発送」
なんて手書きの看板が上がるのも、間近です。
ちなみに今年はサンマ不漁で高いです。これまめちしき。
とりとめない日記におつきあい頂き有り難うございました。
どれもこれも、すごく美しい風景だったけど、光がない部分を映像に残せないから、
一生懸命心に残して来ました。
私が見た、黒くて綺麗な空や海の美しさは文章に表せないけど、
2時間車の窓からずーっと空や海を見てわくわくしてた気持ちだけでも、
つたない文章で伝われば幸いです。
あとサンマの高値も。
もちろん大航海にも全然関係ないので、興味ない人はスルーして下さい。
リアル地名もやたら登場しますが、まあ身内ブログだと思ってるので気にしない。
日曜の夜22時、札幌からの帰宅道。
気温の低い1日だったけど、とにかく雨上がりの湿気が酷かった。
車の中だから、エアコン使えば良いのかもだけど、
エアコンを切った後の独特の湿気がイヤだったり、
温度調整しても、フロントガラス外に曇りが発生するのがイヤで、
自分で窓あけたりして、色々と試行錯誤してた。
高速道にのって、恵庭から千歳に差し掛かった頃から霧が酷くて、
水蒸気のカタマリみたいな霧の中を、ボフボフと車でかき分けるように進んでた。
それでも、海風の吹く苫小牧近くになったら霧も晴れてきて、
どこに月があるか、段々とわかるようになっていった。
苫東の工業地帯を右に眺める頃には、もう霧は晴れていて、
月明かりに照らされたフェリーや、石油コンビナートのかすかな灯りが綺麗だった。
工場大好き。
霧が晴れたと言っても、空自体は晴れ間より雲が多くて、
月も、ぼんやり傘をかぶったような、柔らかい光り方をしていた。
左側だけの半月で、光量も少なかったんだろうけど、
冬に見上げる月よりも、ずっと優しい明るさだったから、
月の表面をじーっと見てても、目がしんどくなかった。
そうして月を見ていたら、東からどんどん雲が近づいてくる。
雲が近づくと言うか、月がついてくる感じw
雲は、何て言うのかな、綿あめを左右にゆっくり引っ張って行って、
うすーいレースみたいな風合いの、まだら穴あきな雲だった。
月が白い雲部分に差し掛かると、少しだけ翳るんだけど、
黒い穴あき部分に来ると、月の光が眩しいくらいで。
そのマーブル感が楽しくて、ずーっと空見てた。
その間もどんどん車は東に向かって行って。
それと同時に、雲もどんどん厚くなって。
白い雲部分から、黒い部分に月が移動しても、月が見えない時がある。
あれ?って思ったけど、雲が厚くて真っ黒く見える部分が増えて来たって事だった。
更に東を見ると、もう雲は白い部分なんて全然なくて、黒い黒いカタマリ。
それなら、せめて、と思い、月が黒雲に覆われるまでずーっと空を見てた。
大した事じゃないかもだけど、透けてる場所も黒、遮る場所も黒。
同じ黒だけど、月が通りがからないとどっちか判断つかないとこも有って、
何て言うのかな、月の手前の黒と、月の向こう側の黒、って感じでさ。
私の目からは同じ黒にしか見えないのに、全然違うモノなんだなってのが、
なんつうか、うまく言えないけど、心が動かされた。
高速道路降りて、海沿いの国道を走り始めた。
真っ黒くて、たぶん分厚い雲の真下を走ってる感じだった。
もう月も星も見えないなーて思って、空を見上げたら、
そこには当然、月も星もないんだけど、雲の隙間に月明かりが入り込んで、
濃いグレーと、黒のコントラストで、雲の厚さがわかる形になってた。
夏の入道雲のような、壁みたいなダークグレーの雲。
目が慣れて来たら、その巨大さに見とれてしまった。
でも、目が疲れたからあんまり見てられなかったけど…。
黒雲は、分厚くて大きいけど、海の方はあまり雲がない感じだった。
月は山側にあったから、海の上の空には星がちょっとだけ見えてたけど、
水平線方面は多分雲が出ているようで、真っ黒だった。
空の手前側は月と星で少し白っぽい。
空から海に視線を移すと、手前はやっぱり月明かりや街の灯りでちょっとだけ明るい、
でも、水平線近くは真っ黒。
空と海の境界線が全然わからなくて、とにかく奥に収束していくように黒い。
何となく、この黒は3種類目の黒だなー、なんて思ってた。
海の水は、ほんとはただの塩水で、雲だって水滴の集まりだからただの水。
どっちも透明なのに、夜はそれぞれが真っ黒になるんだなあ、って。
ちなみに、快晴の夜、真夏以外の時期なら、
月が海から昇って、海の上を渡って行く時に、
ほんっとに見事な月の道が見えます。
この光る波の上をずーっと辿って行ったら、月に着くんじゃないかって思う位、
くっきりはっきりした光の道です。
岸壁でいつまでもぼーっと見ていたくなります。
車の外で見てると、虫に刺されるか風邪を引くかの2択ですが。
あと1ヶ月もしないうちに、ホカイドー名物のイカ釣り漁が始まります。
すると、夜の海、水平線の向こう側に、太陽より明るいと言われるイカ釣りの船の、
光だけがずらーっと並んで、まるでそこに大都市が有るかのように明るくなります。
朝の通勤時間、国道沿いの漁師さんの小屋の前に、
「朝イカ有ります地方発送」
なんて手書きの看板が上がるのも、間近です。
ちなみに今年はサンマ不漁で高いです。これまめちしき。
とりとめない日記におつきあい頂き有り難うございました。
どれもこれも、すごく美しい風景だったけど、光がない部分を映像に残せないから、
一生懸命心に残して来ました。
私が見た、黒くて綺麗な空や海の美しさは文章に表せないけど、
2時間車の窓からずーっと空や海を見てわくわくしてた気持ちだけでも、
つたない文章で伝われば幸いです。
あとサンマの高値も。
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